
板橋ビューネ2026/2027参加団体募集
ラブ・アンド・ピース
〜戦争を止められなかった羊たちの1920年代〜
ラブ・アンド・ピース。月並みな表現だが、言い続けなければならない。争いを避け、思いやりをもってつながり、歌い踊りながら生きていく。
平和とは、戦争の対義語ではなく、戦地とならなかった戦勝国の特権である。自らは戦わず、代理人に争わせ、プロパガンダで内政を統制する。その結果として享受しているものが「平和」である。「ラブ・アンド・ピース」を願う私たちは、戦争を止められなかった。そんな後悔がいつも頭に過ぎる。自分の周りには誰一人として戦争を肯定する人はいないのに、なぜ自分の所属する国は戦争に加担にしてしまうのか。過激な政治家たちの暴走をなぜ止められないのか。リアリティとリアルが乖離している。
ちょうど100年前の1926年。関東大震災からはまだ日が浅く、江馬修『羊の怒る時』の中で、パニック時にいかに人がデマゴーグに踊らされるかが描かれたように、世間には“正義”や“真実”はなかった。大正天皇が崩御し昭和が始まった。先の大戦に勝利した大日本帝国は、これから起こるアメリカとの戦争に勝機を見出していた。当時、一定の近代化を果たし、戦前に豊かな時代を謳歌していた日本は、戦争加害国であった。
私たちの「ラブ・アンド・ピース」は、これに似ている。直接争いに手を下すことはないが、かつての経済的発展の余韻で、いまだに世界トップクラスのGDPを誇り、特に工業製品はいまだに世界的シェアを維持している。アメリカの戦争に真正面からノーと言えない羊たちは、その大きな傘の下で“平和な日々”を享受している。その一方で、過激な愛国主義者の主張に耳を傾け、外国人ヘイト運動に違和感を覚えず、日本の霊性という既に失われた歴史と伝統を頑なに信じている人たちがいる。アーティストは、コンテンツ産業という経済的カテゴリーの中で、低賃金で社会的な保障もなく労働力を提供することを余儀なくされ、さらには編集者という(自己)検閲者に仕事を脅かされている。アーティストは自分が無力であることを悟りながらも、ラブ・アンド・ピースを表明し続ける。かつての反省を胸に、私たちの表現の中に、戦争を肯定するものは何もないと信じている。
日本が日々生み出している表現は、100年後に、どのように評価されるだろうか。間接的な戦争加害者として“平和”を享受した豊かな時代だったと言われるのか。戦争国に反対したプロテスト運動であったと言われるのか。その真価が、まさに問われている。ラブ・アンド・ピースは、口当たりの良い資本主義のキャッチコピーではない。戦争反対を願う、全ての当事者たちの悲痛な叫びである。
スケジュール:2026年12月-2027年1月
募集団体:6団体程度
公募条件:古典作品を原作とした作品を上演すること(作者が既に亡くなっていること)
キャパ:自由(各劇団が自由に定めることができます。但し、各公演毎数席は関係者及び批評家・レビュワー用の座席を用意させていただくことがあります)
チケット:各劇団の定めるところによる。
※但し、通し券(金額未定)を演劇祭扱いで用意させていただきます。
※通し券以外のチケット収入は全て劇団受益となります。
【公募・一般団体】
参加費:13万円(会場費・演劇祭運営費として)
原則として、期間内の月曜日から日曜日の1週間を利用していただきます。
上記期間内であれば、仕込み・劇場稽古・本番日をどのように設定くださっても構いません。
【公募・地方団体】
関東近郊以外の地域から応募される劇団へ、料金減免の優遇がございます。
チケットを捌き辛い東京での公演、東京進出またはツアー先の一つとして東京を選んでいただければと思います。
参加費:9万円(会場費・演劇祭運営費として)
※関東近郊以外の地域に籍を置く劇団のみ
原則として、期間内の月曜日から日曜日の1週間を利用していただきます。
上記期間内であれば、仕込み・劇場稽古・本番日をどのように設定くださっても構いません。
※応募団体と調整の上、板橋ビューネ実行委員が上演スケジュールを決定します。
・利用方法について
応募いただいた日程を劇団の定める形で好きなようにお使いいただけます。経済的な理由で劇場稽古の日数が限られていたり、制作的な手が足りずにワークショップやトークなどの関連企画を実現できなかったり、作品をブラッシュアップするためにご利用いただければと思います。
・フェスティバル参加特典
板橋ビューネに参加される劇団は、割引料金でサブテレニアンを稽古利用することができます。
・スタッフについて
各劇団で舞台監督・照明・音響スタッフなど、公演に必要なスタッフをご用意ください。
※各種スタッフをそろえることが難しい場合は、ご相談いただければ演劇祭よりスタッフを斡旋することが可能です。
・制作について
フェスティバルでは、「フライヤー印刷・送付・広報」の業務を行います。稽古場などは各自で確保してください。
・会場
サブテレニアン
〒173-0013東京都板橋区氷川町46-4 B1F
・設備等
下記ウェブサイトよりご確認ください。
https://www.subterranean.jp/guide
応募・締切のスケジュール
締切:5月5日(火)
応募から決定まで
①応募準備
・団体名、希望週、予定演目、演出プラン、担当者名、上演希望週(第一〜第三希望まで)連絡先を明記の上、
過去公演のチラシ、映像(youtubeなど)等あれば教えてください。
②応募
・タイトルを「板橋ビューネ2026/2027参加希望」として、資料をinfo@subterranean.jpに送信してください。
③決定(5月中旬)
・参加の可否を決定した旨、全員にお送りいたします。
企画・製作/赤井康弘 よこたたかお 長堀博士
主催/サブテレニアン