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サブテレニアンプロデュース
ハムレット/ハムレットマシーン連続上演

混迷の2025年、人間はどう生きていくべきか?
約400年前に書かれた戯曲をモチーフに、我々のあるべく姿を探っていく。

そして、その戯曲をモチーフに書かれた、現代のポストドラマを代表するテクストを題材に
世界に切り込んでいく。

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ハムレット
原作/ウィリアム・シェイクスピア
翻訳/河合祥一郎
(「新訳 ハムレット」角川文庫/KADOKAWA刊)
​構成・演出・美術/豊川涼太(街の星座)

2025年8月22日(金)16時/20時

2025年8月23日(土)15時/19時

2025年8月24日(日)11時/15時

出演

葉月結子

川田小百合

伊藤藍

鈴木里沙

髙橋真理

アフタートーク

​22日16時 笠浦静花氏(やみ・あがりシアター主宰)

​23日19時 五十嵐博久氏(東洋大学教授)

国王の謀殺、そして叔父による王妃の寝取りから始まるハムレットの復讐劇は、終始一貫して「男性的」なイデオロギーに支えられている。今回の上演では、そうした「勇敢」な物語の顛末を、その犠牲者の視点から捉え直す試みを行いたい。男女逆転の配役により、多くの女優たちが演じるハムレットは、現代の不穏な時代状況を色濃く映し出す。それは「復讐の劇」となったこの時代における、一つの祈りの歌となるかもしれない。(豊川涼太)

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葉月結子

高校演劇を経て上京、舞台芸術学院に入学。卒業後、池田聖智子ダンススタジオ「スフェール・グノジェンヌ」に入門。発声、呼吸法、歌唱を様々なアーティストに師事。サイマル演劇団の公演等に多数出演。および映像、パフォーマンス、コント等、国内外ジャンル問わず、フリーで活動を行なっている。

初めましてのキャストの方々と、始めての「ハムレット」に挑みます。演出の豊川氏とは、また巡り会え、嬉しい限りです。きっとご迷惑おかけするに決まってますが、どうぞ最後まで生きて立っておりたいと思いますので、お見届けの程、よろしくお願い致します。

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川田小百合

2003年円演劇研究所専攻科卒業後、フリーの舞台俳優として活動。最近の出演作は、街の星座『フランケンシュタインもしくは集められた無数の身体について』、早坂彩演出『新ハムレット』、teamキーチェーン『オリーブのたね』など。


豊川さんの演出を受けるのは2度目になりますが、知識に裏打ちされた発想の豊かさや感覚をとても面白いと思っているので、稽古がとにかく楽しみです。
今回も豊川演出特有のボーダーを超えていくような気配に身を委ねて、新鮮なものや面白いものをお客様にお渡しできたらいいなあと思っております。

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伊藤藍

優プロ所属/くうかんプロジェクトProgram Officer
18歳の時、静岡の劇団でお芝居に出会い、会社員を経て、現在は舞台・映像作品などに出演し俳優活動をしています。
〈出演作品〉『リア王』リーガン役、『人生が交錯する場所、喫茶クロスロード【適温編】』渡良瀬琥珀役、など


シェイクスピアには、昨年、約10年ぶりに触れましたが、言葉の普遍性に驚くばかりでした。ハムレットへの挑戦は初めて!みなさまとどのような時間を共有できるのか、ワクワクしています。サブレテニアンさんの空間でめいいっぱい!一緒に物語を楽しめたら幸いです。

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鈴木里沙

2005年11月28日生、千葉県出身・身長165cm
慶應義塾大学演劇研究会所属。特技はチェロ。
小劇場観劇と歌を趣味とし、感性豊かな演技を追求している。

 

「ハムレット」は至極シンプルな展開の中で、人々の苦悩が思い切り詰め込まれた戯曲です。
中でも、「生きるべきか死ぬべきか」というハムレットの苦悩は、本質的な部分で全ての人間が共感することができるのではないでしょうか?
私自身の本質的な苦悩と向き合いながら、必死に演じます。よろしくお願いします。

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髙橋真理

日活芸術学院俳優科卒業 
卒業後、劇団山の手事情社に所属。劇団主催の各公演に出演。
退団後、フリーの俳優として古典からコントまで様々な演劇に携わる。

これまで様々な古典作品に出演させていただきましたが、本公演の私の役割は今まで体験したことがなかったものになりそうです。
まずは皆さまにしっかり楽しんでもらえるようなハムレットをカンパニー皆で作っていけたらと思っております。

ハムレットマシーン
原作/ハイナー・ミュラー
翻訳/谷川道子
(未來社刊)
​構成・演出・美術/得地弘基(お布団)

2025年8月29日(金)16時/20時

2025年8月30日(土)15時/19時

2025年8月31日(日)11時/15時

出演

​加賀田玲

​十市真緒

志賀耕太郎

渚まな美

八渡ごご

アフタートーク

29日16時 三宅舞氏(獨協大学講師)

​30日19時 新野守広氏(立教大学特別専任教授)

東ドイツの抑圧的な政治状況で書かれた「ハムレットマシーン」は難解な戯曲とされています。しかし、力強いイメージが込められた言葉たちは、少しのヒントがあれば、私たちに向かって開かれるはずです。この戯曲の要素を、私たちの経験に置き換えながら、ポストドラマのはるか後を生きる私たちに戯曲を開くための上演として、再構成してみたいと思います。ですが、事件には目撃者が必要です。観客の皆さん、その目を貸してください。(得地弘基)

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加賀田玲

1996年福島県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。俳優として小田尚稔の演劇『是でいいのだ』、円盤に乗る派 extra 『MORAL』、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『言葉とシェイクスピアの鳥』、オフィスマウンテン『トリオの踊り』、三枚組絵シリーズ『伸り反り』などに参加。ジョンのサン。

「世界が腐敗と同じ歩調で回転するのを聞いていた」という台詞を読むと、一人暮らしのお風呂で排水口が詰まって湯であふれた洗い場で、それを抜いたときに流れに合わせて回転していた洗面器のことを思い出します。私は私の母語とは別の言葉で50年近く前に書かれたこの戯曲をどうにかしてうまく言えるように練習をしてみます。

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十市真緒

千葉県出身、9/16生
高校卒業後、ゴルフ場で働きながら演技の勉強をする。
2023年9月までセルフプロデュースユニット歌って踊っていたが、ユニット卒業後縁あってインプロを始め、何度かインプロで舞台に立つ。
今公演が人生で2回目の台本芝居。

 

初めまして。
ハムレットマシーンに出演いたします、十市真緒です。
経験や歴の浅い私ですが、素敵な共演者の方々と、いち観客として作品を拝見してきた得地さんの演出でものを作るうちの一人として関われて嬉しいです!
どんな舞台になるか、私もとても楽しみです!
少しでも皆様の思考のきっかけになれたら幸いです。

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志賀耕太郎

高校、大学の演劇サークルを経て25歳から本格的に活動を開始。現在はフリーで活動し様々な団体に出演している。主な出演作は、なかないで、毒きのこちゃん「もう二度と言えなくなるねおやすみと」、プテラノドン「青春にはまだはやい」、桃尻犬企画公演「春のお花見桃まつり」、パンケーキの会「ワーニャおじさん」など。

ハムレット・マシーンは難解な戯曲だと考えていますが、読み込むうちに、現代の生活における問題点との共通点を端々に感じています。得地さんと共演者の方々とご一緒する中で、戯曲を通じて日常の中の目に見えるものと見えないものに思いを巡らせ、皆さんと共に、日々の鬱屈としたものについて考えられたらと思っています。

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渚まな美

俳優。1997年生まれ。映画美学校アクターズ・コース7期修了生。果てとチーク、キ上の空論、スペースノットブランク、水中めがね∞などの舞台作品に参加するほか、『ミューズは溺れない』、『テン・ストーリーズ』などの映画作品に参加している。2022年、パルマ短編映画祭にて最優秀俳優賞受賞。


時代が移り変わっても変わらない/変われないことの多さに辟易としますが、それがこの戯曲を今やる理由だろうと思っています。一瞬でも一緒にその感覚が共有できれば嬉しく思います。

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​八渡ごご

早稲田大学演劇研究会/劇団木霊 所属


憧れの戯曲のひとつだったので、本番までとても楽しみです。

豊川涼太


街の星座、主宰
演出家・劇作家
青森県出身。高校在学中に演劇、劇作活動をスタート。2017年に「街の星座」を旗揚げ。
2019年、「銀河鉄道の夜」(原作:宮沢賢治)で日韓ツアーを敢行。
韓国・礼山、礼唐国際大学演劇祭 特別賞受賞。
丁寧な会話劇から身体性に溢れた作品まで幅広い作風で、音楽的でパーカッシブな演出を行う。

 

「ハムレットマシーン」との同時上演は、「俳優がハムレットを演じる」意味を問われています。 
だからこそ、俳優の力を信じた作品に挑みます。ぜひ劇場でご覧いただき、語り合える作品にしたいと思っています。

得地弘基


1991年、富山県にて帝王切開により誕生。日本大学芸術学部在学中にお布団を結成する。以降、全作品の演出・劇作を担当。東京デスロックにも演出部として所属。
作風は、古典物語の世界と現代社会の問題、SFやゲームカルチャーの意匠が混在するミクスチャー的世界観の中で、虚構と現実の境目をあえて浮かび上がらせ、キャラクターを通して、観客に問いかける演出が特徴。


この戯曲に埋め込まれている、現代について考えるためのヒントになるイメージを自分なりに引き出して、「ハムレットマシーン」を難しいと思ってる人、読んだことのない人も、何かを感得できるような上演にしたいです。例年通りの酷暑ですが、よければ見に来てください。

料金/一般3500円 学生・障がい者2000円
   ダブル券 一般6000円 学生・障がい者3000円
    ダブル券はサブテレニアンでのみ予約

チケット予約/
【ハムレット】https://stage.corich.jp/stage/382862
【ハムレットマシーン】https://stage.corich.jp/stage/382863
【ダブル券】yoyaku@subterranean.jp

問い合わせ/info@subterranean.jp/080-4205-1050(赤井)

照明プラン/麗乃(ABC)
照明操作/桑原杏弥【ハムレット】
     伊藤美雪香【ハムレットマシーン】
音響/豊川涼太(街の星座)
衣装/佐倉ゆい花(街の星座)
宣伝美術/伊東祐輔(おしゃれ紳士)
企画・製作/赤井康弘(サブテレニアン)
主催/サブテレニアン

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