サブテレニアン Presents 第二回哲学カフェ 令和の菊池寛(著)『父帰る』を考える

この度、《観る✖聞く✖話す》の哲愕カフェ by NAoK では、大正時代に菊池寛(1888-1948)が執筆した戯曲『父帰る』 を題材に《哲学カフェ》を開催いたします。
1917 年に発表された『父帰る』はこれまでに幾度も上演や映画化がなされた家族の物語です。本作の結末は鑑賞者/ 読者に委ねられる形で幕を閉じますが、もしその続きの物語があるとしたならば、果たしてどのように展開するので しょうか? それは果たしてハッピーエンドとなるのでしょうか?...etc. 『父帰る』が生まれた大正時代から昭和、平 成、令和へと時代は移り変わり、社会の価値観や家族の在り方も大きく変化してきました。2/23 の《哲学カフェ》では、 こうした時代背景を踏まえながら、令和における『父帰る』を考察します。たとえば、『父帰る』の登場人物のジェン ダーを入れ替えた場合、あるいは現代の家族像と照らし合わせた場合、どのような解釈が生まれてくるのでしょうか?
様々な視点から、令和版『父帰る』について 語り合う場となれば幸いです。 皆様のご参加をお待ちしております。
=哲学カフェ(哲学対話)とは一つのテーマを掘り下げていく“対話のアクティビティ”です=
summary
▶戯曲『父帰る』(1917 年) とは?
菊池寛(1888-1948)の戯曲。大正 6(1917)年、発表当初は話題にのぼらなかったが、3 年後、二代目市川猿之助(市 川猿翁(初代)1888-1963)によって舞台化され絶賛される。以降、菊池寛を代表する作品となった。
あらすじ)時代は明治 40 年頃。家族を顧みず家出をした父親が 20 年ぶりに妻子の前に姿を現す。母親と次男、娘は 父親を迎え入れるが、進学を諦め一家の大黒柱として弟妹を中学まで送り出した長男(賢一郎)は断じて父親を許さ ず父は家を去る。が、懇願する母親の声を背に長男は弟を連れ狂ったように後を追い駆け出していく...
登場人物)
・ 黒田賢一郎: 主人公(28 歳)
・ 新二郎: その弟(23 歳)
・ おたね: その妹(20 歳)
・ おたか: 彼らの母親(51 歳)
・ 宗太郎: 彼らの父親(年齢不詳)
参考)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/502_19914.html (『⻘空文庫』より)
▶哲学カフェ(哲学対話)とは? 哲学という言葉が冠にありますが、哲学カフェの場ではアカデミックな哲学の知識は必要とせず、 参加者同士でテーマについて掘り下げ話し合う対話のアクティビティー(活動)です。
▶《哲愕カフェ by NAoK》とは?
《観る✖聞く✖︎話す》をモットーに、アートや科学コミュニケーションに特化した対話型イベント(哲学カフェ)を企 画し開催しています。誰でもが等しく借り物ではない自分の言葉で発言し互いの意見を傾聴し尊重することをモット ーにしています。https://naokfujimoto.com/event-dialogue
▶ モデレーター:
藤本 ナオ子(naok fujimoto):哲愕カフェ by NAoK 主宰、美術家、Royal College of Art (MA/Fine Art)修了 大阪大学在職時に「臨床哲学」、「哲学対話」に出会う。以降、対話を扱う社会実践を行う。https://naokfujimoto.com